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安倍 弘; 佐野 雄一; 西塚 雄介*; 飯嶋 静香; 内田 直樹
材料と環境, 66(5), p.169 - 172, 2017/05
高放射性廃液貯槽環境における腐食挙動について、海水成分やコンクリート成分の1成分である硫酸イオンに着目した評価を実施した。SUS316Lを対象に、各種金属元素と硝酸からなる模擬高放射性廃液を用いて腐食試験を行った結果、硫酸イオンにより腐食速度が緩和されることを確認した。これは、XPSによる分析から、硫酸イオンが材料表面に吸着することでアノード反応が抑制されたためと考えられる。
相馬 康孝; 加藤 千明; 上野 文義
腐食防食協会第63回材料と環境討論会講演集, p.253 - 256, 2016/10
軽水炉構造材である低炭素ステンレス鋼の応力腐食割れ(SCC)内部においては、主き裂とは別に粒界および粒内腐食が観察される。このことから、高温高圧水中におけるステンレス鋼のすき間構造部においては外界よりも厳しい腐食環境が形成され、それがき裂の進展に寄与する可能性がある。われわれは前報において、SUS316Lステンレス鋼の人工すき間内に小型のセンサーを設置し、局部的溶液導電率を調べたところ、すき間ギャップが十分小さい場合、は外部環境(バルク水)より100倍以上の値を示すことが分かった。一方で、前報では溶存酸素濃度は純酸素飽和条件で一定としたため、すき間内環境の形成に及ぼす溶存酸素の影響は不明である。そこで本研究においては、バルク水の溶存酸素濃度を周期的に時間変化させ、その際のすき間内における導電率の応答挙動をIn-situ分析することで、すき間内環境に及ぼす溶存酸素の影響を考察した。その結果、バルク水を脱気状態から酸素飽和状態に変化させた場合、すき間内部の溶液導電率が最大で10倍以上となった。このことから、溶存酸素がすき間環境を形成する要因であると考えられた。
西岡 剛志*; 小川 壮馬*; 土谷 博昭*; 藤本 慎司*; 谷口 直樹; 土橋 竜太*
no journal, ,
本研究では飽和塩法で相対湿度を制御した環境に一定期間暴露した湿潤ベントナイト中で銅の低ひずみ速度引張試験(SSRT: Slow Strain Rate Test)を行い、湿潤ベントナイト中での銅の変色皮膜破壊型応力腐食割れについて検討した。また、地下環境に微量含まれる可能性のあるNHが応力腐食割れ感受性に及ぼす影響も調査した。
佐野 雄一; 安倍 弘; 西塚 雄介*; 飯嶋 静香; 内田 直樹
no journal, ,
核燃料再処理工程の各種機器材料として使用されるSUS316Lを対象に、海水成分を含む硝酸溶液中における腐食挙動に及ぼす線照射の影響を評価した。硝酸/海水系において観察される溝状腐食や浸漬直後の急激な全面腐食等の特徴的な腐食の進展は線照射に伴い抑制されることを確認した。同系において発生する塩素について、線照射に伴いその発生量が減少する傾向が認められたことから、これが上記腐食の抑制に寄与したものと推定される。
金子 哲治*; 田中 徳彦*; 川原田 義幸*; 藤井 和美*; 岩波 勝*; 石岡 真一*; 横山 裕*; 梅原 隆司*; 加藤 千明; 上野 文義; et al.
no journal, ,
福島第一原子力発電所(1F)13号機は、海水および淡水が注入され、原子炉格納容器(PCV)の腐食劣化が懸念されている。1FのPCVは廃炉作業を進めるために重要な設備であり、その腐食劣化を抑制することが必要である。本発表では、希釈人工海水環境中でのPCV材料腐食に対する防錆剤候補として選定したタングステン酸ナトリウムおよび亜鉛/モリブデン酸ナトリウム混合リン酸塩の、腐食進展後の添加による腐食抑制効果と、臨界防止剤であるホウ酸との共存性ついて検討した結果を報告する。
藤井 和美*; 岩波 勝*; 石岡 真一*; 金子 哲治*; 田中 徳彦*; 川原田 義幸*; 横山 裕*; 梅原 隆司*; 加藤 千明; 上野 文義; et al.
no journal, ,
福島第一原子力発電所(1F)13号機は、海水および淡水が注入され、原子炉格納容器(PCV)の腐食劣化が懸念されている。1FのPCVは廃炉作業を進めるために重要な設備であり、その腐食劣化を抑制することが必要である。本発表では、希釈人工海水環境中でのPCV材料の腐食に対する防錆剤候補として選定した亜鉛/炭酸ナトリウム混合リン酸塩の、5000時間までの長時間の腐食抑制効果と、その機構について検討した結果を報告する。
加藤 千明; 佐藤 智徳; 上野 文義; 金子 哲治*; 田中 徳彦*; 川原田 義幸*; 藤井 和美*; 岩波 勝*; 石岡 真一*; 横山 裕*; et al.
no journal, ,
福島第一原子力発電所(1F)13号機は、水および淡水が注入され、原子炉格納容器(PCV)の腐食劣化が懸念されている。PCV内には燃料デブリやCsなどの放射線物質が存在しているため、放射線の影響を考慮した腐食評価が重要である。本発表では、線照射下希釈人工海水環境中でのPCV材料腐食に対する防錆剤候補として選定した五ホウ酸ナトリウム, タングステン酸ナトリウム, 亜鉛/モリブデン酸ナトリウム混合リン酸塩、及び亜鉛/炭酸ナトリウム混合リン酸塩について、腐食進展後の添加による腐食抑制効果について検討した結果を報告する。
横山 裕*; 梅原 隆司*; 金子 哲治*; 田中 徳彦*; 川原田 義幸*; 藤井 和美*; 岩波 勝*; 石岡 真一*; 加藤 千明; 上野 文義; et al.
no journal, ,
海水および淡水等が注入された福島第一原子力発電所13号機は、廃炉までの長期間、腐食環境に曝されると考えられる。特に炉心冷却のための注水を行っている配管は炭素鋼製であり流水環境に曝されているため、事故後から将来に亘る腐食挙動の把握が必要である。本発表では、希釈人工海水の流水下での注水配管材料の腐食に対し、タングステン酸ナトリウム、亜鉛/炭酸ナトリウム混合リン酸塩及び亜鉛/モリブデン酸ナトリウム混合リン酸塩を防錆剤に用いた場合の抑制効果の検討結果について報告する。
石島 暖大; 上野 文義
no journal, ,
Zrは、硝酸中において不働態破壊電位以上の腐食環境に晒されると応力腐食割れ(SCC)を生じることが知られているが、不働態破壊挙動に及ぼす硝酸イオン等の酸化性イオンおよび溶液pHの影響は明らかでない。本研究では、Zrの不働態破破壊に及ぼす酸化性イオンおよびpHの影響を明らかにするため、pHおよび硝酸濃度を制御した溶液、および硝酸以外の酸等に酸化性イオンを添加した溶液系においてZrのアノード分極測定を実施し、不働態破壊電位のpHおよび酸化性イオン等に対する影響を検討した。その結果、Zrにおける不働態破壊電位の卑側へのシフトは硝酸に特徴的な挙動であること、また不働態破壊電位のpH依存性はpH4以下の酸性溶液環境で現れること、不働態の破壊には硝酸イオンが必要であると考えられ、加えてpHが影響していることを明らかにした。